
「狛江駅の周辺は住みやすいのか?」
このページでは狛江駅の周辺に引越しを考えている人に向けて、2009年2月~2015年6月まで実際に狛江駅周辺に住んだ経験がある40代女性のインタビューを紹介します。
住み心地はもちろん治安・家賃や物価・近隣のお店や娯楽施設・公園や自然環境に関して、生の声をお届けします。
是非、引越し先選びの参考にしてください。
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目次
どんな街?
狛江市は東京でではなく日本で2番目に小さい市です。
自分自身も実際に住むまでは、聞いたことこそあれその位置や特徴などは全く知りませんでした。
それもそのはずで、狛江は良くも悪くも「生活感」にあふれる街です。
良い意味では、狭い範囲にコンビニやスーパーに商店・飲食店・クリーニング店等が集まっていて便利な点。
逆の点は、わざわざ訪ねてくるような名店や、お洒落なスポットが無いところでしょうか。
私は【地元に住んでいる人しかいない町】というところが、暮らすには安心だと感じていました。
住みやすい・住みにくい理由は?
派手でない1DKくらいの一人暮らしであれば5万円台の物件もたくさんあるほど、住宅の賃料は安いです。
ただ、食料品など日常の買い物は、大手スーパーなどの競合店がないためか特に安いということもありません。
なので、普通の商品を普通の価格で購入するよりは私は、野菜はちょっと高めでもJAの販売所で新鮮野菜を買うことも多かったです。
初めて見たときは驚いた「野菜無人販売所」も安くて良いものがあり、よく利用していました。
自然は何といっても多摩川です。
特に、施設化されていない川原には自由にバーベキューが楽しめるスペースがある他、大きなグラウンドではサッカーや野球などの練習ができたり、大型犬もリードを外して駆け回っています。
また、いかだで川下りやどんど焼きなどのイベントも温かく盛り上がっています。
市役所も駅から徒歩10分圏内にあります。
同じ市内・区内に住んでいながら役所に行くために何十分も乗り物で移動することも多い中、これは私にとって嬉しい驚きでもありました。
市役所の食堂で頂いた400円程度の定食も美味しかったです。
交通の便はいいですか?
交通手段は、通勤も含めほとんど鉄道・小田急線ばかり使っていました。
各駅停車を利用しても、新宿まで30分・下北沢までは15分ちょっとですし、映画を観るには下り電車で新百合ヶ丘のイオンシネマまで10分程度です。
渋谷区や港区にあまり用事のない私には十分でした。
利用できる鉄道が小田急線だけなので「事故や台風などで電車が止まってしまった時は大丈夫?」と心配する方もいますが、路線バスで渋谷や二子玉川、調布まで出られます。
そこからJRにも地下鉄や京王線にも乗換えて続きの移動が可能なので、あまり心配する必要はありません。
治安は良いですか?
狛江には警察署がありません。
なんとお隣の調布市警察の管轄なんです。
とは言っても、日本で2番目に狭い市ですから距離や範囲的な問題はなにもありません。
また。飲食店が多くほろ酔いで歩いている人も少なくはありませんが地元の人がほとんどなので、ご本人も変なハメは外さず大きなトラブルは聞いたこともありませんでした。
駅周辺にあるお店は?
ガード下が「マルシェ」という屋内商店街になっていて、改札の目の前にはマクドナルド、ミスタードーナツ、ケンタッキーフライドチキンがあります。
中に入ればベーカリーに回転寿司、インドカレーや中華料理などの飲食店の他、クリーニング店、ドラッグストア、靴やカバンの修理屋さんがあり、たまに利用していました。
よく利用していたのは、ガード直結ではないのですが駅から1分にあるTUTAYAとその隣のセブンイレブンでした。
マルシェ以外にも、駅から1分圏内にあるなか卯・松屋・ラーメン屋さん・フレッシュネスバーガーには若い人がたくさんいます。
私は、手作りコロッケなどの揚げ物やお惣菜も人気の八百屋さんが大好きでした。
他には、駅ほぼ直結でオダキューOXというスーパーマーケットがあります。
私は、1階の食料品街とドトールコーヒー以外はほとんど利用たことがありませんでしたけど。
郵便局は駅の目の前にありますが、都市銀行は駅前には支店がありません。
みずほ銀行のATMが駅前に、駅徒歩5分で三菱東京UFJ銀行のATMがあるだけでしたが、私には充分でした。
また、飲食店は個人経営が多く差別化を意識して競ってくれています。
海鮮、和食、焼き鳥、イタリアン、スペイン料理、インド料理…その日の気分で選べます。
どこも1人予算2,000円程度で楽しめてしまうのですから有り難いです。
近隣地域にある、オススメのお店・娯楽施設は?
前述のとおり、狛江駅周辺にはわざわざ足を運ぶような施設はありません。唯一、狛江駅経由ということでは味の素スタジアムまでバスで20分で行ける点でしょうか。
下りに2駅進んだ向ヶ丘遊園駅には、いつも非常に賑わっている「藤子不二雄ミュージアム」のほか「岡本太郎美術館」など芸術に親しめますし、そのすぐ近くには、日本全国から歴史のある建造物を集めた「古民家園」があります。
文化的な楽しみは向ヶ丘遊園にお任せして、狛江では多摩川の自然と触れ合いましょう。
この駅の周辺に住むか迷っている「あなた」にひとこと
狛江の何も知らずに引越してきたときには「なんか鈍臭い街」と感じていましたが、生活をする街に必要なのは「お洒落さ」ではなく「温かさと安心感」なのだと改めて教えてくれた街だと今は思っています。
地元で生まれ育った人が多く、その方々が「狛江を好きになってほしい」という気持ちで新参者にも温かく接してくれます。
そのため、引越しを繰り返しはするけれどそれが狛江で転々とするだけで決して街を離れないなんていう人も少なくないようです。
結婚を機に離れた私も、二ヶ月に一度くらいは、知り合った仲間に会いに狛江に行きます…実家に帰るより多いです。
大都会での競争社会に疲れた人にも、田舎から初めて東京に出てくる人にも、温かい街だと思います。